と思われる日が続いた。
七月に入り漸く梅雨らしい日が続き雨で潤いが出てきた。
梅雨どきに元気な花たちが
雨で美しさを発揮し、喜んでいるように私には感じられ、
うっとうしいはずの雨に感謝している今日この頃だ。
近くの公園には、ヤマモモの実が熟してきた。
二週間ほどの間に熟して、もう風などで沢山落ちている。
赤黒く熟すととても甘くて子供達のおやつに喜ばれた時期もあった。
室生犀星の小説にも出ていて印象に残っている実なのだ。
残念乍ら今年は雨が少なかったので
余り大きくならず瑞々しさも少なかった。
紫陽花も雨で一段とたおたおと元気に花開いている。
近頃はいわゆるよく見かける紫陽花とは少しちがう紫陽花を
鉢植えや家の玄関などで見かけ気になって居た所、
「柏葉紫陽花」と判った。確かに葉が柏の葉と同じで納得した。
蛍も雨で一段と元気に飛んでいる。
今までは家から少し離れた疎水沿いに沢山の蛍が出ていた。
所が今年位から自宅の直ぐそばの高野川の
沢山の草が生い茂っている辺りに群れを成して飛んでいる。
余りの多さに感激する。
私の体に止まりに来たりする。
数年前に少し離れた疎水の橋の桜の木の所で
蛍が乱舞していた。
余りの多さに驚き、群れの環の中に入り込んだ。
所が、私の事等、無視したように盛んに飛び回っている。
私は何か夢を見ているのではないかしら・・・・と
暫し、陶酔していた。
でも、やはり、この事は夢で、人に話すと信じてもらえず、
良い思い出が壊されるのでは・・・・と胸に仕舞い込んでいた。
今年、家族で蛍狩りの日に娘にその話をしてみた。
すると、娘はそれは有り得ると同調してくれた。
蛍の写真集に蛍の産卵の事が出ている。
産卵の時はメス同士が一箇所に集まり、いっせいに産卵するらしい。
それも月の満ち欠けに関係があるらしい。
娘が写真集を見せてくれた。
蛍の種類は違うが状況は似ていた。
私の時のほうがはるかに沢山の数の蛍であった。
まだ、夢見心地で鮮明に思い出す。
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